建設物価調査会

建築工事費主要細目動向

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2025年9月調査

建築工事費主要細目動向

建築工事費主要細目動向

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東京
細目細目規模・仕様材工区分単位価格前号比気配掲載ページ
鉄筋加工組立(市)RCラーメン構造 階高3.5~4.0m程度 形状単純手間t63,000
変わらず
弱含み
4
鉄筋ガス圧接(市)D25-D25手間箇所600
変わらず
弱含み
8
コンクリート打設(市)躯体コンクリート ポンプ打ち手間m31,020
変わらず
横ばい
10
普通合板型枠(市)ラーメン構造 地上軸部 階高3.5~4.0m程度材工共m27,300
変わらず
横ばい
14
鉄骨工場製作費S造事務所 溶接長120m/t 施工規模500t手間t57,800
下落
弱含み
182
アスファルト防水(市)A-2 密着工法 平部材工共m24,750
変わらず
横ばい
18
軽量鉄骨壁下地(市)65形 間隔300 直張り用材工共m22,250
変わらず
強含み
20
床モルタル塗り(市)金ごて 厚28mm 張物下地材工共m22,910
変わらず
横ばい
22
フロート板ガラス(市)厚5mm 特寸2.18m2以下材工共m22,990
変わらず
横ばい
26
EP塗り(市)(素地ごしらえB種共)せっこうボード面材工共m21,360
上伸
横ばい
28
床 ビニル床タイル張り(市)厚2.0mm コンポジション ビニル床タイル KT材工共m21,950
上伸
横ばい
30
壁せっこうボード張り(市)厚12.5mm 不燃 突付け材工共m21,120
変わらず
強含み
32
絶縁ケーブル工事 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル(平形)(VVF)(市)ころがし配線 2心 2.0mm材工共m600
上伸
横ばい
36
無線管工事 ねじ無し電線管(E)(市)隠ぺい・埋込配管 19mm材工共m1,360
上伸
横ばい
38
保温工事(ダクト)(市)長方形ダクト(グラスウール保温材)屋内隠ぺい、ダクトシャフト内、厚さ25mm材工共m26,910
変わらず
横ばい
60
ダクト工事 アングル工法(低圧ダクト)(市)長辺寸法450<L≦ 750 板厚0.6mm材工共m28,880
上伸
横ばい
78
矢印説明

<市況(現況と見通し)>

  • 鉄筋工事(市場単価)

    RCラーメン構造 階高3.5~4.0m程度 形状単純
    東京
    森中
    先行き気配

    需要低迷が続き、先行き弱含み

     トン当たり63,000円と前号比変わらず。都心部では新規需要が盛り上がりを欠いており、専門工事業者の労働稼働率も伸び悩んでいる。一部では安値受注も見受けられるが、専門工事業者は人手不足の解消を目指した適正利益の確保を図るべく、現行価格維持の姿勢を崩していない。一方で、民間建築需要の低迷は続くとの見方が大勢を占めており、先行き、弱含みの公算が大きい。

  • コンクリート工事(打設手間)(市場単価)

    躯体コンクリート ポンプ打ち
    東京
    田崎
    先行き気配

    価格交渉進展せず、横ばい

     m3当たり1,020円と前号比変わらず。需要は都心部の大型再開発工事が堅調に推移するも、建設費高騰に伴う計画見直し等の影響で、新規工事は減少傾向にある。専門工事業者は、高い労働稼働率に伴う人件費の増加を背景に、値上げ交渉を継続。総合工事業者は値上げに一定の理解を示すが、調達コストの増加を懸念し、値上げの受け入れには慎重な姿勢。先行き、横ばいの公算大。

  • 型枠工事(市場単価)

    普通合板型枠 ラーメン構造 地上軸部 階高3.5~4.0m程度
    東京
    中山
    先行き気配

    需要は振るわず、横ばい

     m2当たり7,300円と前号比変わらず。再開発工事などの大型物件が需要を下支えしているが、建設費高騰や労働者不足を背景に、新規需要は盛り上がりを欠く。専門工事業者は労働者確保に向けた労働環境の改善を理由に、値上げ交渉を継続。総合工事業者は値上げに一定の理解を示すものの、慎重な姿勢を崩していない。両者の交渉には時間を要する見通し。先行き、横ばいの公算大。

  • 電線管工事(市場単価)

    ねじ無し電線管(E) 隠ぺい・埋込配管 19mm
    東京
    中村
    先行き気配

    値上げ額の一部が浸透、上伸

     m当たり1,360円と前号比60円の上伸。専門工事業者は高い労働稼働率を背景とした人件費上昇を理由に、強気の値上げ交渉を実施。総合設備工事業者は値上げの受け入れに消極的だったが、労働力確保を優先し、値上げ額の一部を受け入れた。専門工事業者は今後も価格交渉を継続する構えだが、総合設備工事業者はこれ以上の値上げには慎重な姿勢。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • ダクト工事 (市場単価)

    アングルフランジ工法(低圧ダクト) 長辺寸法450<L≦750mm 板厚0.6mm
    東京
    徳永
    先行き気配

    労働力確保を優先、870円の上伸

     m2当たり8,880円と前号比870円の上伸。都心部の大型再開発工事を中心に、需要は堅調に推移している。専門工事業者は、働き方改革や現場作業員の高齢化に伴う人件費の増加を背景に、値上げ交渉を継続的に実施。総合工事業者は、労働力確保を優先し値上げ額の一部を受け入れたが、さらなる値上げの受け入れには慎重な構え。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 鉄骨工事(工場製作費)

    S造事務所 溶接長120m/t  施工規模500t
    東京
    伊藤
    先行き気配

    需要低迷が続き、下落

     トン当たり57,800円で前号比3,100円の下落。都心部の再開発工事は堅調だが、中小物件を中心に需要減が続き、市場全体では低調な動きが続く。工事計画の見直しや進捗遅延の影響で、専門工事業者の稼働率は減少傾向にあり、受注競争が激化。一部では極端な安値も見られる。今後も需要回復の兆しは乏しく、先行き、弱基調の公算が大きい。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892